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2010年11月 7日 (日)

日本瓦の屋根

今から2年以上前の「酒屋さんの金看板」のブログ、覚えていらっしゃいますか?

もちろん看板だけで終わりたいなんて誰も思っていませんでした。
しかし、その後発売したのは、お勝手(台所)に小さな出窓がある昭和の典型的な商家「煎餅屋」でした。

当時、酒屋を発売する上で最大のネックとなったのが屋根。
立派な棟瓦に鬼瓦を配した屋根を作る屋根瓦関連部品がなく、仕方なくおとなしく庶民的な瓦屋根を持つ煎餅屋にならざるをえなくなったのです。

以来苦節2年、自分で言うのもはばかられますが、プラで瓦屋根を作るのがこんなに大変とは夢にも思っていませんでした。

まずは一番大きな本体の瓦屋根を裏側からご覧ください。

Kawara1
裏なのにまるで表のような感じですね。
これは、チョコレートの折り取り線のようなものです。

一番の目的は切り取る、あるいは継ぎ目として瓦の丁度よい部分を裏から表示するため筋です。
瓦屋根を表からピタリ所定位置で切るとことは大変困難で、いきおい大きめに切っておいてから仕上げる、という手順を踏むはずです。それでも結構恐ろしい作業ですが。

この筋はカッターの案内にもなり、この筋にそってカッターを入れるだけで簡単に真っ直ぐ切り取ることができます。

もう一つの目的、これは出来てみなければわからなかったことではありますが、風呂屋の屋根のように反っている屋根を作る際もスムーズに曲がってくれるという点です。

それには、筋もそうですが、屋根全体を可能な限り薄くする必要がありました。これはもちろん仕上がり寸法を実物に近づけたいのが主目的だったのですが。

この、筋を入れる、全体を薄くと言うのが試行錯誤の連続になる最大の原因だったのです。

屋根本体の面積は出来る限り大きい方が大きな屋根を作るには好都合です。特に上下方向に継ぎ、そこを目立たなく仕上げるのは至難の業で、横方向は何とでもなるとしても、とにかく大きくしたかったのです。

この大きさ(面積)と厚さの比率が問題で、小さければ小さいほど厚みも薄くとれます。今回は取引プラ成型屋さんの限界に挑戦してもらって最大部分で1.5mm、薄い部分で1mm、さらにここに筋まで入れることにしました。
大きさは、164mm X 75mm です。

それで出来上がった屋根がこれです。今度は表側。

Kawara2 
本体は出来上がりました。次は左右の端面です。

実物ではこの部分の瓦は本体とも異なるのですが、端面瓦は右と左でも違います。
そのため一枚の屋根を作るには、左端部分、中央(本体)部分、右端部分の3種類が必要で、下の写真はその両端です。

Kawara3
次の写真は同じく両端を裏側から。これにも筋と端面を薄く見せる工夫をしているのがお解かりいただけるでしょうか。

Kawara4
今回はメインとなる瓦屋根の部分のご紹介でした。

次回は、この屋根板を2枚組み合わせて棟瓦をかぶせた場合、瓦の谷部分から向こう側が透けて見えない工夫と、棟瓦、鬼瓦の種類をご紹介したいと思います。

これらの発売は順調にいっても今年ギリギリ、多分来年早春になってしまうかと覚悟していますのでしばらくお待ちください。


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