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2012年9月21日 (金)

陸前高田の一本松

今年の4月から私(坂本憲二)は池袋のカルチャー・スクールでジオラマ/情景の講座を持っています。

講座のコメントがあまりにも広範囲のため(?)今ひとつ焦点が絞りきれず、受講生が集まらず苦戦が続いていますが、かろうじて閉講にはならず続けています。

それは別として、そのカルチャー・スクールから先月(8月)中旬に突然「ありがとう」というタイトルでジオラマを制作せよ、とのお達しがありました。

サイズもすでに間口28cm、奥行き20cm、高さ30cm位と決まっています。

突然言われても・・・・ しかも、作品受付は9月1日から中旬まで。

その1日までは2週間しかありません。
また間が悪いことに、8月最終週は上海のホビーショーに行くことになっています。

さて、困りました。「ありがとう」ねぇ~・・・・

ふと浮かんだのが高田の一本松。
不謹慎かな、とも思いましたが、実物は残念ながら枯れてしまったようなので、多くの人に希望を与えた松を模型で残すのもまた一法かと思い直しました。

日程的には余裕はないものの、現場主義の私としてはいざとなれば現地へ取材に行く覚悟で、まずはネット検索。

ネットに沢山アップされた写真をみればみるほど、いまさら行っても模型製作資料としてはあまり意味がないことがわかりました。

特に、幹に巻かれた青い腹巻のようなものは人間で言えば機械とチューブで生かされている病人のようなもの、とても再現する気にはなれません。

ダウンロードした写真の中には少ない枚数ではあるものの、被災してさほど日数が経過していないと思われるものもあり、その中の一枚に松のそばでコンクリートの電柱がまるで鉈で切ったようにへし折れている写真がありました。

最近の電柱は自動車がぶつかったくらいでは折れない位頑丈だそうです。それが芯の鉄筋をあらわにしてポッキリ折れているのです。 しかも「一本松」のすぐ脇。

それでも残った松に心を打たれました。

主人公の松についてはかなり疑問がありました。一般的に「高田の黒松林」と呼ばれていたようですが、どうも黒松とは樹皮が違います。

もちろん、赤松とも違うので、これまた検索をしたところ実際には黒松と赤松の自然交配種「あいまつ」であることがわかりました。

模型でも黒松と赤松の特徴を兼ね備える一本松をできるだけ再現できるように努めました。

西武池袋本店に展示される作品には以下のコメントをつけました(一部省略)。

Dsc00649s

 

大きな松を小さな子供が見上げています。

 きっと、生きることは決してたやすいことではないと教わっていることでしょう。生き残る勇気を大勢の人に与えてくれてありがとう。

R0016282s

R0016284s

Dsc00640s

作品は以下に展示されていますので、よろしければご笑覧ください。 

西武池袋本店5階 紳士服売り場 中央エスカレーターA6付近

 期間:9月19日(水)~10月9日(火)






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