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2012年10月 7日 (日)

農家を作る その1. 縮尺について

ひょんなことから来春までに農家を作ることになった。 作る縮尺は私のなかでストレートに行けばHOサイズ(1/87-1/80)になる。考えることなどない。
HO
は子供の頃をのぞいても40年以上も慣れ親しんだ縮尺で、構想中から完成後の大きさのイメージが頭に浮かぶ、そういった意味での設計にもあまり苦労はない。

ところが、5年ほど前からジオラマ/情景の店をやるようになってから模型製作に対する考え方がかわり、自己満足の対象から見る人にも楽しんでいただきたいと思うようになった。

◎一般的な大きさって?

さかつうギャラリーでは様々な作家の様々な作品を展示したり、販売もしていてもちろん縮尺も各人各様だ。 そのなかで、多くのギャラリーはあまり細かいところまで見てはいない、それより全体のボリュームや作品のストーリー性、照明などのギミックにもっぱらの興味がいくようだ。

作る立場になっても、私たち経験者にとって1mm以下の単位は当たりまえだし細かい作業にもなれているが、工作初心者にとっては「そんなこと出来ません!」とやるまえから戦意を喪失してしまう。

そこで、考えたのがHOより大きい縮尺だ。 もちろんHOをはダメだとかいう物騒な話ではない、縮尺はケースバイケースで選択したいということだ。 スペースの都合などからさらに小さいNサイズ(1/150-1/160)をとることもあるだろう。

ただ、ここでは展示会などで多少は存在感があり、かつ完成後に一般家庭に飾っておくにはどのくらいの大きさがいいだろうという点に絞って考えてみた。

◎趣味としての模型の縮尺数値には理由がある

街中で買える模型の縮尺は1/24のようになぜか半端だ。なぜだろう?
模型の歴史はさかのぼっていくと、紀元前のエジプトまでいってしまうとの説もあるが、現在楽しまれている模型の元祖といえばイギリスが発祥とするのが無難だと思う。

それでも当時の模型は一般庶民などが楽しむものではなく、貴族階級のものだったようだ。しかし、そのおかげで縮尺の基準というものが作られた。その基準は実物の1フィートを1インチに縮小して模型を作ろうというもの、1フィートは12インチだから、縮尺は1/12となる。 現在その縮尺で一般的なのは当時から営々と続くドールハウスだ。

この1/12をフルサイズといい、その半分はハーフサイズで1/24、そのまた半分はクオーターで1/48だ。唐突だが鉄道模型ではこの1/48Oスケールと呼び、その半分なのでHalf O scaleの頭文字を撮ってHOと呼ぶ。

◎今回は1/45で作ることにした

模型では1/12より大きいものもあるし、ジャンルによっても様々な縮尺、理由があるのであまり細かく書いてもきりがない。今回は私が農家に採用したこの1/45近辺についてだけもう少々続けよう。

私の得意分野の鉄道模型でいけば、Oスケールの国際規格は前述の通り1/48だ。ところが日本の実物鉄道では国際標準軌より幅の狭いレール間隔を採用してしまっていたため、車体も幅が狭く、1/48では32mmある標準ゲージに似合う車両ができない。

そこで得た結論が、模型を大きく作っちまえ、だ。 結果、日本型鉄道模型は1/45を採用している。 ちなみに、日本が狭軌を採用したお手本の国、イギリスでは1/43.5が多い。また、HOスケールやNスケールも同様の理由で、日本は独自の縮尺を採用している。

戦車を始めとするミリタリー模型にも1/48がある、一方ミニカーでは1/43が大量に出回っている。この豊富な商品郡が1/45を採用した理由の一つでもある。

模型を作るうえで、すべてを自分で作ろう!というファイト満々の方もいるだろう。 しかし、私などはできるだけ楽をしたい。 既成の素材や部品があればそれを使って少しでも短期間に作れば、沢山作れるだろうと考えている。

してみると、1/45にしてしまえば、アメリカなどに結構出回っている1/48の機械工具類が使えるし、場合によっては1/43のミニカーも使えるかも知れないと淡い期待を抱いての採用だ。

この上の大きさでは1/351/32もあり、立派な作品を仕上げていらっしゃる方を何人か存じ上げているし、特に1/35ではタミヤ模型が開拓したミリタリー模型や、それに伴う家具まで販売されているが、家一軒に多少の敷地も欲しいとなると、いかんせん完成後の大きさがかなりのものとなってしまうので今回はパスした。 この辺の縮尺や1/24は家の一部やある室内、家具を作りこみたい場合にはまた考えてみたいと思う。

そんな訳で、今回の縮尺は1/45。 私にとっては初体験の巨大(?)模型となる。

 

 

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